こんにちは。もーとです。
疲れた時って、なんか無性に甘い物が欲しくなったりしませんか?
眠い時や、もうひと頑張りという時に缶コーヒーを飲んでシャキっとしようと思った事はありませんか?
まったり休憩する時にも甘い食べ物や飲み物は欲しくなるし、食べるとすごく美味しいし、生きてて良かったと思うくらい幸せを感じますよね。
疲れた時の甘いものは最高だな!食べないとイライラしちゃうな!
でもちょっと待って。
あなたが幸せに感じるその行為は、実は健康を害する危険が潜んでいる事を知っていますか?
今回は知らないうちに依存していて、そのまま自覚できないで放っておくと色々な病気を引き起こす危険がある「糖質中毒」についてお話しようと思います。
・疲れた時に甘い物が食べたくなる
・甘い物がやめられない
・ご飯や麺類、ジュースが大好き
・眠気やダルさが常にある
・イライラしたり気持ちの変化が激しい
・中々痩せる事ができない
糖質中毒ってなに?
糖質中毒とは依存症の一種で、カンタンに言うと甘いもの(糖質)を食べるのがやめられなくなってる状態のことで、糖質と聞くとお菓子やケーキ、チョコレートを想像しますが、ごはんやパン、パスタやラーメンなどの麺類、イモ類などの炭水化物は全て糖質が含まれていてこれらの炭水化物を総称して多糖類と呼び、これも糖質の一種です。
多糖類は消化の過程でブドウ糖に変化していきますが、砂糖に含まれる二糖類や果物に含まれる単糖類も同じようにブドウ糖に変化します。
なので多糖類を食べるということは砂糖を食べているのに近い行為なのです。
糖質は脳に必要なエネルギー源なので疲労が溜まると甘いものを食べたくなります。
そして糖質を摂取すると脳内ではドーパミンという快楽物質が放出されるのでとても幸せな気持ちになります。
この幸福感をまた味わいたくて糖質を過剰に食べてしまう行為を繰り返す、脳がその行為に依存してしまって慢性化している状態のことを糖質中毒又は糖質依存と呼びます。
血糖値の激しい変化
血糖値とは血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことで、これは糖質を摂取するとおよそ30分程度で血糖値が上がり始めます。一度に糖質を大量に摂取したり、糖質が含まれる食べ物だけを摂取すると血糖値が急上昇します。
この状態を血糖値スパイクと呼びます。
血糖値が急激に上がるとそれを抑えるために膵臓からインスリンが分泌されます。
急激に上昇に比例してインスリンも大量に分泌されます。
インスリンが大量に分泌されると急上昇していた血糖値は今度は急降下します。
これを低血糖状態といい、この状態になると眠気やダルさ、集中力や思考力の低下を招きます。
食べた後に眠くなるのはこれが原因だな!
低血糖状態になると強い眠気に襲われる事がありますが、眠気を覚まそうとして缶コーヒーを飲むのは更に血糖値スパイクを生み出し、ドーパミンの影響でハイになる事で「缶コーヒーを飲むとスッキリする」と脳が都合の良い方に誤解します。
缶コーヒーを飲まないと1日が始まらないな!甘くて美味しいな!やめられないな!
それが糖質中毒だよ。
強い依存性
血糖値の乱高下を繰り返すと上昇時に快楽物質のドーパミンが放出され幸福感を得られますが、その後急降下した時にイライラしたり気分が落ち着かなくなりまた糖質を摂取したいと考えてしまい、次第に依存思考になっていきます。
依存にはギャンブルやゲーム、恋愛、SNSのチェック等の行動依存と酒やニコチン、薬物などの物に依存する物質依存があり、糖質中毒はこの物質依存にあたります。しかも薬物とは違い日常的に口にする食べ物がほとんどなので本人に自覚がないまま依存が強くなり、改善することが非常に難しいのです。
依存するなんて意志が弱いな!hahaha!
どの口が言ってんのよ。
糖質を多く含む食べ物
- 白米、パン、そば、小麦粉などの穀類
- さつまいも、じゃがいもなどのイモ類
- リンゴ、バナナ、梨などの果物類
- ケーキやカステラ、ポテチなどの菓子類
- 缶コーヒー、炭酸ジュースなどの飲料
※缶コーヒーや炭酸ジュース、スポーツドリンクなどの清涼飲料水にも大量の糖が含まれていて、液体なので小腸に吸収されるまでのスピードが早く、白米やパンなどの個体よりも血糖値は急上昇します。
同じコーヒーでも缶コーヒーはカフェで飲むコーヒーとは完全に別物なので要注意です。
糖質の多い食べ物を角砂糖の数で換算するとおおよそこの数値になります。
(角砂糖一つを約4gとして糖質量から計算)
- 白米 150g 約13個分
- 食パン1枚 60g 約6個分
- そば 200g 約12個分
- さつまいも 100g 約7個分
- りんご1個 250g 約8個分
- バナナ1本 100g 約5個分
- ケーキ1個 100g 約10個分
- ポテチ1袋 60g 約7個分
- コーラ1本 500ml 約14個分
- スポーツドリンク1本 500ml 約7個分
角砂糖で換算すると意外と多い事が分かります。
病気を引き起こすリスク
血糖値スパイクが繰り返し起きている人は少しずつ動脈硬化の危険が高まり、次第にインスリンの分泌量が追いつかなくなってインスリン分泌不全になったり、肥満の影響で内臓脂肪が増えるとインスリンの働きが悪くなり血糖値が下がらない状態になっていき、これが慢性的になると糖尿病になります。
その他にも糖尿病になると認知症を引き起こすリスクもあり、糖尿病ではない人と比べてアルツハイマー病や血管性認知症の発生リスクが2〜4倍に上昇すると言われています。
痩せない原因も糖質の過剰摂取
糖質を過剰に摂取し続けると血糖値が急激に上がり、それを抑えるために大量のインスリンが分泌されますが、このインスリンはブドウ糖を中性脂肪に変えて体内に蓄える働きがあります。その結果、体の中の内臓脂肪が増えて太りやすくなっていきます。
太らない身体を作るためには糖質を制限することが大事ですが、全く糖質を摂取しないのも低血糖状態になってしまい、悪寒や疲労感や不快感、動悸やめまい、集中力の低下などの症状が出るので注意が必要です。
糖質摂取の目安
最も適した糖質の摂取量は1日に摂取するエネルギー総量の50〜65%程度を目安にすると良いと言われています。
個人差がありますが、1日に必要なエネルギー量が2000kcalだとしたら、1000〜1300kcal分の糖質(炭水化物)がちょうど良く、糖質1gでおよそ4kcalのエネルギーになるので先程の数値を4で割ると糖質250〜325gになり、これが1日に摂取する目安になります。
ダイエットなど、糖質を制限するときは1日70〜130gに抑えるのが目安になります。
ダイエット中は1食40g程度の糖質量に抑えないと痩せにくいです。
でも糖質を全く取らないのもダメだからな!
余談ですが、糖質は100%体に蓄えられますが脂質は違います。
カロリーが高いからダイエット中にお肉を食べないという人もいますが、お肉などに含まれる脂質は多く摂取しても体に吸収されずに便として排出されるのでたくさん食べても太りません。
病気にならないための予防策
血糖値が急上昇してしまう事が肥満や重大な病気を引き起こすことに直結します。
だからといって肥満や病気にはなりたくないけど好きな食べ物を一切食べない生活も楽しみが無くて辛いですよね。
なので、いかに血糖値をコントロールしながら食事をするかが予防の大きなポイントになります。
食事の仕方の工夫
・食べる順番を考える
サラダ、魚や肉などのおかず、最後に米や麺などの主食を食べることで血糖値の上昇は緩やかになる。
ただしコーンサラダのような糖質の多い食材が混ざってると意味がないので気をつけて。
・血糖値が上がりにくい食べ合わせにする
糖質はタンパク質と一緒に食べると血糖値が上がりにくくなるのでタンパク質を多く含んだ物と合わせて食べましょう。
目玉焼きとか納豆、チーズがおすすめだな!
飲料メーカーの販売戦略
どうしたらたくさん売れるのか、どうしたら繰り返し買い続けてくれるのか。
飲料メーカーなどの企業も生き残るために日々売れる商品を研究、開発しています。
「至福点」という言葉をご存知ですか?
糖質を摂取して血糖値が上昇していき、ドーパミンなどの快楽物質が大量に出る頂点のことを「至福点」と呼びます。
売れる商品を日々研究している清涼飲料水メーカーから販売されているジュースや炭酸飲料、スポーツドリンクなどの商品は消費者が飲んだ時にこの「至福点」に到達するように設計して作られています。
はっきり言うと、消費者の健康は度外視で、糖質依存を高めさせて繰り返し買わせる事で利益をあげているのです。
飲料メーカーに限った事では無いですが、有名人をCMに起用してもっともらしいキャッチコピーを付けて印象操作をしていた商品も過去にたくさんありました。
多くの人が誤情報を刷り込まれ、気付かずに糖質中毒になっている理由の根幹はここにあると思います。
だからこそ自分自身が正しい知識を持って情報を取捨選択して、病気にならないための自己管理をしなければなりません。
メディアの情報だけに流されてはいけません。
さいごに
糖質中毒になる危険性の高い人はとても多いと思います。
私も数年前までは缶コーヒーやスポーツドリンク、ジュースを1日に何本も飲み、ジャンクな食べ物ばかり食べる生活をしていて、ある時急に体調が悪くなり医師にもこのままだと普通に生きていけなくなると告げられて、それ以降は考え方を見直して、バランス良く糖質を摂取して健康に気を付けた生活をしています。
重大な病気にならないように血糖値を上手くコントロールする事を心がけて、無理やり絶食するのではなく食べ方を考え工夫して、美味しい物を食べ続けられる健康な身体を維持していきましょう。
健康に生活できるのが一番だからな!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それではまた。
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