今週のお題「寿司」
ーTHE・SUSHIー
それはこの世の悪という悪が争い続ける「バブリー」というスラム街においてのし上がった強者だけに与えられる、ニットセーターを肩から首に巻く「トレンディ巻き」を許された組織、通称「ディレクター」が、街に潜伏して情報を集めている通称「AD」より情報を聞く。それによると街にはすでに人々が金欠になるバブル兵器「ザギンデシースー」が仕掛けられているという。道中対立する組織ギロッポンを滅ぼし、そこに囚われていた仲間の女「チャンネー」を助け出しSUSHI闇ブローカー「タイショー」という白衣の男から、バブル兵器を止められる二つの物「NETA」と「SYARI」を渡してもらう。
「タイショー」と呼ばれるその寡黙な男は、受け渡しの現場を他の組織に目撃されるのを恐れ、渡された「NETA」と「SYARI」を凝視して動かないディレクターに、一瞬、それは微かに聞こえるようなか細いこえで「センドガイノチダカラ」と囁きディレクターの口に詰め込む。
その直後、大きな鈍い音と同時に「タイショー」が前のめりに倒れ込む。
後ろには、助けたはずの「チャンネー」が、「ディレクター」を嘲笑うような表情で立っている。
そして両手には、「タイショー」が最後の一品として保存していた「NETA」と「SYARI」が.....
何が起きてるのか分からないといった表情の「ディレクター」に語りかける。
「私はあなたと敵対する組織「ジュリアナ」のメンバーなのよ」と。
そして扇子を振り回し襲いかかる「チャンネー」とニットの繊維1本分の感覚で攻撃をかわす「ディレクター」のラストバトルは熾烈を極め、重症を負いながらもなんとか勝利を収め、繁華街「ベルファーレ」に仕掛けられていた「ザギンデシースー」の破壊に成功する。
今でもその戦場跡には、過去の戦いの激しさを後世に伝えるための金の「NETA」と銀の「SYARI」の像が置かれている ーー。
これこそが「SUSHI」のルーツだと伝えられているが、その詳細は不明で未だに謎に包まれている。
[もーとの文献 サビ抜きの書] より引用
結論 おすし、おいし。
おわり。